アメリカのカイロプラクティック
現在カイロプラクティックは、アメリカ全州をはじめ、カナダ,ヨーロッパの一部,オーストラリアにおいて国家によって公認されています。特に発祥の地でもあるアメリカでは、1922年にカリフォルニア州で初めてカイロプラクティック法が成立され、1974年にルイジアナ州で公認されたのを最後に、全米でカイロプラクティック医療が法律によって認められています。
現在では医療保険はもとより、連邦政府の老人医療保険の適用対象にも指定され、名実共に独立した医療として広く一般化されています。アメリカでは、カイロプラクティック・ドクターの守備範囲は非常に広く、単なる腰痛,首,手足の痛みに対する治療に留まらず、内科的な治療まで積極的に行います。
近年薬による副作用等が大きく問題になる事がありますが、薬を使わないで病状を回復したい人、自分の持っている自然治癒力を使って病気を治したい人は、積極的にカイロプラクティック・ドクターの治療を受けています。カイロプラクティックの治療によって、人間本来の治癒力,エネルギー不足を正し、病状を回復するという治療は人々の生活において一般化されています。アメリカには、18校のカイロプラクティック大学があり、入学に際しては、一般大学の一般教養課程終了と物理,化学,生物学,心理学の単位の修得が義務付けられています。大学に入ると、卒業までの4年間に人体解剖学,神経解剖学,生化学,胎生学,栄養学,微生物学,病理学,等を中心とした基礎科学、内科学,小児科学,婦人科学,老人科学,骨病理学,免疫学,レントゲン学,薬学等を中心とした基礎医学、カイロプラクティック診断学,カイロプラクティックテクニック,ケーススタディ,等のカイロプラクティック臨床学、実際に学校のクリニックで患者を治療するインターンシップも含めて月曜から金曜まで、毎日7時間の授業を卒業までの4年間で約4,500時間の教育が義務付けられています。この中で学生は人体の科学,医学を徹底的に勉強させられ、また実際にその知識をもとに、クリニックでのべ250人の患者を治療することによって、一人前のカイロプラクティック・ドクターとして卒業していきます。
アメリカにおけるカイロプラクティック・ドクターは、一般の医師(メディカル・ドクター)と同等の社会的権限や地位を与えられて、薬の処方箋を書いたり、手術をしたりすること以外は、死亡診断書を書くことも認められています。
現在アメリカにはおよそ60,000人のカイロプラクティック・ドクターがいて、その中のおよそ54,000人が治療に携わっています。アメリカ人4,000人から5,000人の市民に対して、1人のドクターがいる計算になります。
