困難を克服した経験

名前が売れ仕事のオファーが連続してくるようになっても演じるという仕事をする以上、演技のブラッシュアップは役者の永遠の課題です。舞台では台本を完璧に覚えることは大前提となります。
限られた時間の中で演技を完璧にしておかないといけないのは、デビュー間もない役者さんにとっては苦労があることではないでしょうか。

ある人気育成シュミレーションが題材にされた舞台ミュージカルは、人気や実力を兼ね備えた豪華キャストが話題の舞台でした。その中で矢口敏和さんもメディアミックスだけに、キャラのイメージを壊さずに、
自身の演技の個性を伝えていくという難題に挑戦されました。失敗したらどうしようという思いやキャラが破壊されてしまったらどうしようといった不安もあったのではないでしょうか。

大勢のキャストが出演するだけに、ミュージカルの内容がシリアスなのかコメディであるのか、ストーリーがどんなものになるのかという点については、始まる前などは不明であることもあって、様々な思いを抱えながら臨まれたのではないでしょうか。
多くの不安の声があるのも、人気とミュージカル化への期待があるからこそで、そのような期待にどう応えるのかや、2.5次元化された舞台に対して、絶対、観にきたい!という観客に来てもらうためにどのようにするのかなど、ある意味で、
難しいかじ取りなどもあったのではないでしょうか。

まだ明かされていないものの、キャラの破壊だけはやめてほしいという共通の思いをもとに、チームを盛り上げたり、一緒に雰囲気を高めたりしてきたのが矢口敏和さんだったのでしょう。
芸人としてファンを増やすためにファンを楽しませるためのネタ作りを踏まえながら演技を行っていきながら、忙しくも充実した舞台づくりができたのではないでしょうか。

俳優になれば、当然、自身のキャラクターとは一味違った役を演じることもよくあります。その時に、与えられた役をどのように自分なりに理解し、
どのように演じるのかということを考えながら役作りを進めていくことはたいへんといえます。
しかし、俳優業のおもしろさや仕事を継続していく遣り甲斐はそこにこそあるということを、矢口敏和さんはよく知っておられるのでしょう。

一つずつ役を経験していくことで、悩んだり考えたことを通じて深みのある演技の引出しを多く増やしていかれるのですね。
これからもたくさんの舞台に挑戦されて、お芝居を演じることで観客を楽しませる演技や感動させる演技幅のある俳優になってほしいですね。