舞台について

俳優が活躍している姿を思い浮かべると、ほとんどの人はテレビや映画などのシーンになるのではないでしょうか。
しかし、それ以上に多くの俳優たちが活躍している場があります。

それが、演劇やミュージカルといった舞台での仕事です。

舞台がテレビや映画の映像作品と大きく違うのは、役者の生の姿や演技をその目で見ることができることです。

そして、同じ内容のお芝居が、何日も繰り返して行われるということにも大きな特徴があります。

録画したものではないので、同じ内容といっても完全なリピートではありません。
演じるたびに、役者さんたちの表情やセリフ、演出なども変わっていって、かなり違った印象に映ることもあります。

こういった、一度きりの演技を楽しめることが、舞台の最大の魅力ともいえるでしょう。
また、役者さんの側からしても映像作品とは大きな違いがあります。

それは、カメラが存在しないことです。

ドラマや映画では、カメラの動きが演出に大きく関わっています。
役者自体は動かなくても、カメラがアップになったり、遠景になることで、さまざまな効果を出すことができるのです。

しかし、舞台ではそれに頼ることがいっさいできません。役者自身がより大きく、激しい動きや声で、すべてを表現しなければいけないのです。
映像作品のようにNGで撮りなおしということも許されないので、一発勝負にかける緊迫感もあります。

共演者や裏方との、ぴったり息の合ったチームワークはまさに芸術的といえるでしょう。

観客の生のリアクションに対し、それに合わせて演技をするのは、まさに役者にとって最大腕の腕の見せ所です。
俳優が舞台で活躍するためには、まず劇団に所属するのが一般的です。

オーディションやテストを受け、それに合格すると、研究生としてのスタートとなります。

ほかにも、芸能事務所やタレント養成所に所属しながら、舞台の仕事を回してもらうという方法もあります。
いずれにしても、舞台での仕事だけではあまり高い収入は得られません。

一流の俳優であれば、1ステージにつき数十万前後のギャラが出ることもあります。
しかし、まだ名前が売れていない俳優なら数千円から1万円程度。
それだけで生活をすることはとてもできないので、ほとんどの劇団員は、稽古や公演の合間にバイトを入れることになります。

拘束期間も長く、稽古やリハーサルもふくめて数カ月は続くので、その間はほかの仕事はほぼできません。
とはいえ、舞台での活躍が認められれば、そこから一気にスターへの道が開けることもあります。

今、テレビや映画で活躍している有名な俳優のなかにも、劇団での活動からスタートした人は大勢いるのです。

 

■参考動画

小栗旬主演 ミュージカル「ヤングフランケンシュタイン」 公開ゲネプロ

 

舞台『ハイスクール!奇面組』平野良、鳥越裕貴

 

専門学校の舞台稽古